中国湖南省炭鉱:800人ストライキ衝突、死者2人、負傷者20数人

【大紀元日本8月17日】炭鉱の私有化計画を進めている経営側作業員に給付すべき補償金は国家規定に従っていないとして、中国湖南省の湘潭家山炭鉱の作業員800人が抗議し、8月10日から集団ストライキを行っていたが、6日目の8月15日に大規模の流血衝突に発展し、死者2人、負傷者20数人が出た模様。警察の車2台および炭鉱事務所も破壊されたという。16日時点でも、数百人の作業員が経営側の保安員と対峙しており、現場は緊張の雰囲気に包まれている。アジア自由ラジオ(AFR)が伝えた。

現場を目撃した湘潭潭家山炭鉱の作業員によると、15日午前8時過ぎに、引き続きストライキを行うために、炭鉱現場に戻った大勢の作業員は、経営側が仕向けた保安員200人あまりに包囲され、ストライキ中止を強要された上、一部の作業員に対し暴力を振るい始めたという。突然に襲撃された作業員はその場で反撃し、殴り合いになり、炭鉱作業員1人および保安員1人が死亡、20数人が負傷したという。

目撃者によると、作業員らは襲撃された後、さらに怒りを増し、暴力を振るった保安員を反撃すると同時に、炭鉱事務所内を破壊したという。さらに、付近で発見した2台の警察の車両から大量の武器を持ち出し、車両を破壊した。衝突と混乱は2時間にわたり続いたという。

目撃者によると、同日夕方、さらに100人以上の男たちが炭鉱の外側に集まった。作業員たちは、夜間の襲撃のために派遣されたものだとみて、炭鉱を見守りながら、男たちの動きに注意しているという。作業員たちは外界に対して、今回の事件を強い関心を寄せるよう呼びかけている。

記者は何度も潭家山派出所および湘潭市公安局へ同件について問い合わせたが、いずれも応対を拒否された。潭家山事務所および経営側の湘潭鉱業集団オフィスに問い合わせたが、電話に出る者はいなかった。

国有企業の潭家山炭鉱は現在、私有化計画が進んでいる。作業員800人は、湘潭鉱業集団株主事務局が、作業員の補償金として割り当てられるべき3億6千万人民元(約55億4400万円)を国家の規定に従って給付していないことに、8月10日より抗議を開始した。公安および労働組合は一次仲裁に入ったが最終的には関わりを持たなくなったという。

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