北京市主要大学10校に警察が常駐、監視体制の強化

【大紀元日本8月18日】北京市公安警察は9月1日から、清華大学や人民大学などの主要大学に警察を駐屯させ、校内で監視カメラを設置、24時間フルタイム交代制の警備を実行する。

中国紙「新京報」の報道によると、警察進駐の対象になる大学は、清華大学や、中国人民大学、北京航空航天大学、北京理工大学、中国農業大学、北京科学技術大学、北京工業大学、北京体育大学、首都師範大学、首都体育学院などの10の主要高校。

いま、各大学では、警察駐留所の建設が進み、うち5つの大学では、9月1日に正式に警察が常駐する。残りの5つの大学は、今年末までに竣工する予定。

評論家の分析によると、警察当局のこの動きは、各地の大学で頻繁に発生する抗議活動に対応するためであるという。

中国各地の大学は近年、学校の不正運営などに反対する大学生の抗議活動が頻繁に発生、規模も拡大する傾向が見られた。過去一年に少なくとも10件以上の大規模学生抗議事件が報道され、1989年の学生運動以来初めであるという。

最近の例は、先月に発生した、広東省電子科学技術大学中山学院の大規模抗議活動。参加者の一人によると、「いま、各大学での集団抗議事件が頻発し、皆も勇気付けられている。不満があれば学校側に訴える。そうすることで、学校側も多少の圧力を感じ、恣意的に学生をいじめることができなくなる。いまは、自分の権利を守るために、事態を公開するほかない。だれに頼っても無理。自分たちで解決するしかない」という。

中国当局が公表した資料によると、昨年一年間、国内で計8万7千件の集団抗議事件が発生した。そのうち、大学生による抗議事件は極わずかしか占めていないが、1989年に大学生が政治改革を求め、抗議活動を起こし、後に中国当局に武力弾圧される「6・4天安門事件」が発生した。それ以降、大学生の抗議活動は一層敏感的に扱われている。

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