人権聖火リレー:ドイツ入り、「歴史の過ちを繰り返すな」
【大紀元日本8月20日】五輪聖地ギリシャで点火した人権聖火は8月18日(ドイツ現地時間)、ドイツの首都ベルリンに到着し、ベルリン五輪競技場で引き継ぎ式が行われた。式典では、ヒトラーが1936年、この競技場で五輪を主催したことが取り上げられ、講演者らは、「中国当局が2008年に五輪を主催すれば、1936年のときと同様に、五輪は独裁を粉飾する道具に悪用される」と歴史の過ちを繰り返してはいけないことを強調した。ドイツ人権聖火伝達大使アイネス・ガイペル氏(ベルリン芸術大学教授)が人権聖火を引き継ぎ、聖火を高く掲げながらスタートを切り、その後4人のランナーが聖火をつないでベルリン市街区を巡り、市の中心に位置するカイザー・ヴィルヘルム記念教会前まで走った。同夜には、同教会前の広場で、「ベルリン人権聖火歓迎」野外音楽コンサートが開かれた。
式典は、「法輪功迫害真相連合調査団欧州分団」「ドイツ国際人権協会」「共産暴力統治の被害者協会」などが共催し、約150人が参加した。
前東ドイツと旧ソ連時代に共産党の迫害を受けた人々が結成した35の協会を率いる「共産暴力統治の被害者協会」(UOKG)のワグナー会長は、「1936年のオリンピックは、国際舞台でヒトラーの独裁統治を一層強大化させた。あれは倫理道徳が欠けたオリンピックであり、ナチスの最大の宣伝ショーに化した。今日、我々はほぼ同じ状況に直面している。今回は、ドイツではなく、中国であり、ナチスではなく、中国共産党が率いる独裁国家であり、彼らはこの国の人民を圧制している。まさに70年前のヒトラー・ナチスの行いと同様だ」と強く非難、「もちろん、共産主義は中国で確かに変わったが、時代の変化に応じて衣を変えただけに過ぎない。この政権は本当に善くなったのか、人間性を有するようになかったのか、答えはノーだ。彼らは一刻もその野獣本質を捨てたことがない」と警告した。