中国浙江省:タクシー運転手が集団抗議、「同僚が見殺しされた」

【大紀元日本8月23日】中国浙江温江市で8月17日から、現地のタクシードライバーはストライキを決行、抗議活動を行った。いまも進行している様子。

大紀元に情報提供した関係者は、事件の一部終始を以下のように説明した。

17日早朝、帥天貴さんは、タクシーを運転中に老人に接触した。帥天貴さんは、老人を温江病院に運び、検査を受けさせたが、まったく異常がないとの診断結果が出た。しかし、老人は自分の息子は暴力団員だと脅し、500元(約8千円)の賠償金を要求した。帥天貴さんは、家族に病院までお金を持ってこさせたが、老人の息子は数十人を連れて病院に現れ、一人につき100元(約1600円)を支払うよう強要した。帥天貴さんはこの大金を払えないため、病院ホールで、刃物で刺されるなどの暴行を受け、死亡した。そのとき、病院の警備員と病院関係者は皆逃げ去り、被害者の妻は遺体を抱いて十数分間救援を求めたが、誰一人として対応してくれなかった。

このことを聞きつけた現地のタクシー運転手260人あまりが、集団抗議を決行。病院関係者が帥天貴さんを見殺しにしたことを抗議するために、病院前に集まった。

その直後に、現地の公安、武装警察約数百人と、12台のパトカーが現場に駆けつけ、抗議者を解散させるために暴力を振るった。その現場をビデオ・写真撮影しようとする人々は、機材を壊され、暴行を受けた。多いときには現場に、数千人の傍観者が集まったため、その後警察は、病院に通じる道路を封鎖。十数人のタクシー運転手の身柄を拘束した。

抗議者らは、この一件を現地メディアに知らせたが、報道されることはなかったという。

(記者・辛霏、翻訳・叶子)

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