江・元主席の腹心、更迭

【大紀元日本9月8日】中国最高指導者の身辺警護を担当する中央警衛局由喜貴・局長(68才)は更迭された。後任は副局長・曹清(60才)。

香港紙「明報」によると、由喜貴氏は江沢民・前国家主席の腹心。1989年、江沢民に追随して上海市から北京の最高指導部に転属された。1995年、中央警察局の局長に就任、1998年には、中央弁公庁の副主任と、中央警衛局局長に上りつめ、2004年には上将に抜擢された。軍の規定では、上将の定年退職年齢は65歳。中共の内部情報筋によると、江沢民は頑として、由喜貴の退陣を反対していたため、今年すでに68歳の同氏が務め続けてきたという。10月15日に開かれる「第17回党大会」の軍の代表リストには、同氏の名前はなかった。その時から、同氏の退陣がささやかれた。

情報筋によると、後任の曹清氏は、中共の元老、故・叶剣英氏の側近。1976年、当時の政権を支配する「四人組」を崩壊させ、主導者である毛沢東の夫人・江青などを逮捕する運動に参加した。同氏は中央警衛局のベテラン幹部だが、一貫して控え目な姿勢を取っている。年初に、副局長に抜擢され、「第17回党大会」の軍の代表に選ばれた後、その存在が注目されるようになった。

中央警衛局は最高指導者らの安全警護を担当、その管轄下の「中央警衛団」は最高指導者の命令にしか従わないといわれている。1976年、「四人組」の崩壊に成功したのも、当時の「中央警衛団」が最も重要な役割を果たしたためだという。中央警衛局が担う役割の重要性により、そのトップである局長は必ず最高指導者の腹心であり、その人事が政権の動向を計らう指標とされている。

(翻訳・叶子)
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