スーパーマーケットで財布を忘れた?指紋でOK

【大紀元日本9月10日】スーパーで時々、支払いの際に財布を忘れたことに気が付いて慌てる人を見かけるが、ドイツでは現在、指紋だけで買い物ができるシステムが広がりつつある。

これは、客の指紋をスキャンして、代金を銀行口座から引き落とすシステムは、すでにドイツ西南部のフランチャイズ制スーパーマーケットで広範な反響を呼んでいる。また一部の商店、学校の福利施設、ドイツのあちこちで見られるビールバーでも、この新システムが採用され始めている。

ドイツ国内で初めてこのシステムを採用した小売販売チェーン店エデカ(Edeka)の本部職員の話では、おおよそ顧客の4分の1がこのシステムを利用しているという。エデカではすでに、全国の店舗70カ所にこの指紋スキャニング装置を取り付け済みで、多くの顧客がこのシステムを歓迎していることから、今後さらに200店舗で取り付け予定だという。

この新システムを開発したソフト会社「IT Werke」によると、開発当初は、新システムを利用するのは若い世代だけだと考えていたが、実際には、このシステムの利用者の3分の2は40歳以上の人であるという。

同社は、すでに150カ所の商店、学校の福利施設、ビールバーなどにこの装置を取り付けており、機械一台は約2000ユーロ(=約31万円)だという。

顧客がこのシステムの利用を始める場合、あらかじめ指紋を採取し、住所と銀行口座の資料を提供するだけでよく、あとは銀行から直接引き落とされる仕組みだ。

ある年配の人は、このシステムは「天から降って湧いたような贈り物」だという。もはや、クレジットカードのパスワードを覚える必要もないし、老眼鏡や小銭の心配もいらないからである。

(翻訳/編集・太源、瀬戸)

関連記事
よもぎと小豆は、漢方と日常生活において重要な役割を果たしてきました。二つの組み合わせはその味に魅力があるだけでなく、そのユニークな性質を活かして体のバランスを整えてくれます。
この若草色の団子は、ただ目で楽しむだけでなく、桜の花々とともに季節の風情を一層引き立てます。
築200年の荒れ果てた家を購入し、5年かけて新しい命を吹き込んだ米国イリノイ州の夫婦は「それだけの価値があった […]
現代社会は、ストレスや様々な疾患に直面しており、多くの人々が健康への不安を抱えている状況にあります。しかし、私たちの身近な食材には、そんな不安を和らげる力を持つ意外なヒーローが存在します。それが「キャベツ」です。
SARS-CoV-2(新型コロナのウイルス名)のスパイクタンパク質が抗がん作用を妨げ、がんを促進する可能性があることが、最近発表されたブラウン大学による細胞研究のプレプリント(査読前原稿)で明らかになった。