北京オリンピックについて

【大紀元日本9月13日】北京で開催されるオリンピックまで一年を切った。現地では急ピッチで施設の建設が進み、日本のメディアでも鳥の巣を彷彿とさせる近代的な会場建物の遠景が紹介されることもある。中国が国威をかけて準備するだけに壮麗な開会式をはじめ各種競技が全世界に報道される日も近い。建国後60年余で世界の工場となり、空前の外貨準備を擁し名実共に世界の大国に成長した証として華麗な祭典が準備されているのであろう。国務院の領導達にとって感慨深いものがあろう。

日本も40数年前、東京オリンピックで戦後の復興をアッピールし世界への仲間入りを果たした歴史がある。私達日本人がオリンピックはとてつもない規模の巨大な運動会なのだという実感と共に、東洋の魔女と喧伝された女子バレーボールの試合にテレビの前で熱狂したものである。思い起こせば、当時の日本は高度成長の最中にあり、企業の国際化が本格的に始動した時期でもあった。

オリンピックは元々はギリシャの都市国家の間で行われていたイベントで、交戦国といえどもそのときだけは休戦して競技を行い、優勝者にはオリーブの冠と父親の名前告げる名誉が与えられた由であるが、ロサンゼルス以降,急速に巨大ビジネスの世界となり各国が国威発揚のため補助金や政府による選手強化をするのが至極当たり前になったようである。旧東欧の選手達が筋肉強化薬等を使用し、やがてドーピング検査が必要な事態になったようだ。勿論,ギリシャの時代ですら程度の差こそあれ人間のする事にはあまり差がないような気もするが。どの国がどれだけ金メダルを取ったとか、競合する国とのメダルの数を競うとかはあまり誉めた話ではないような気もするが、それでも日章旗が掲揚され君が代が流れると素朴に嬉しいと思うのも隠しようのない事実である。

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