中国:学生の騒乱相次ぐ、不満のはけ口か

【大紀元日本9月26日】 広東の大学で学生食堂ボイコット運動を発起して食費の上昇に抗議したのに引き続き、安徽財貿職業学院においても、18日に学生の騒乱事件が発生した。

ラジオ・フリーアジア(RFA)の報道によると、事件は、18日10時30分頃発生した。宿舎にいた一部の学生が物を窓から外に投げ捨て、食堂の価格を下げることを求めるスローガンを叫んだ。当学院の教員によると、教員が調停を行った後に、騒乱はまもなく落ち着き、事件でけが人はいなかったという。

安徽財貿職業学院会計学部の学生によると、学内インターネットのBBSに、食堂の値上がりに対する第二波の行動を起こす旨のメッセージが書かれていたという。この学生によると、18日夜の活動は非常に成功で、皆の共感を得られたため、21日夜の消灯後に反抗を続けることを決定したという。また、ネット上には、20日、あるいは1、2日延期して活動を再開する旨のメッセージがあった。さらに、皆に対して匿名のショートメールで呼びかけがあり、状況は随時変化しうるとし、ビンが割れる音がしたら行動を起こす、というものもあった。

安徽の大学生の騒乱以前に、広州、湖南長沙、江蘇南京、北京、四川徳陽等の地で、大学生が集団で食堂をボイコットする現象が起こっている。「中国経済時報」によると、今年9月の新学期開始に伴い、各地大学の食堂が値上げを実施する風潮にある。報道によると、北京、上海、広州、武漢等の大学の反響が比較的大きいというが、大学生が、値上げにどう反対しているのかを明らかにしていない。

大学の食堂の値上げが学生の不満を惹起し、これが深刻化して騒乱に到っていることについて、山東大学・孫文広教授は次のような見解を述べている。「学生の内心の深層にはいくつかの不満、前途がはっきりしない、卒業しても職が見つからない等々の現実への不満があり、これらが結びついて、長期的に蓄積された後に爆発したものである」。

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