中国当局:党大会前、法輪功などへの大規模取り締まり強化

【大紀元日本9月26日】中国当局の第17回党大会を前に、全国各地で法輪功学習者や人権活動家などが大量に逮捕されている。

中国国内の法輪功学習者によると、9月初めから、北京市公安当局は、法輪功学習者を大規模に逮捕し始めた。今回は1999年7月20日、法輪功への集団弾圧が始まる当初の状況に似ており、計画的に進め、全国範囲にまで拡大しているという。

BBCによると、中国公安部の周永康・部長は最近、「各公安部門は、国内外の敵対勢力や、民族分裂勢力、宗教勢力、テロリスト、法輪功などによる破壊活動を厳しく取り締まり、全力で国家の安全と社会の政治安定を守る」と命じた。今回の取締はその一環とみられる。

匿名情報提供者によると、9月10日から13日までに、周りに約6人の法輪功学習者は強制連行された。

今年4月初め、中国公安部は内部通達を下した。北京五輪への参加を禁止する43項目を定めた。その中には、特定のメディアや、宗教関係者、法輪功学習者などが含まれている。5月には、全国各地の司法機構などに対し、政権批判者、特に法輪功集団を「厳しく取り締まる」計画を立てるよう命じた。そのため、法輪功学習者への監視、騒乱、強制連行が一層強化されたようだ。

現地情報によると、吉林省の開山屯・派出所では、警官一人ひとりが、3人の法輪功学習者を逮捕するとの「任務」が課せられている。また、最高指導部は農村部に工作チームなどを大量に派遣、法輪功学習者への取締に当たっている。

ある読者が大紀元に寄せた情報によると、某大学では、学生の思想・信条を調査しているという。

法輪功学習者のほかに、各地からの陳情者や、人権活動家なども、取り締まりの対象になっている。9月下旬に、陳情者が集結する「上訪村」が強制撤去された。当局の逮捕から逃れるために、陳情者は逃げ回っているが、多くが行方不明になっており、陳情者からの情報によると、彼らが居住地に強制送還されたり、強制労働収容所に送られたりしている。中には精神病院に入れられた者もいる。来年の北京五輪が終わるまで、釈放されない見込みで、中には、警察から暴力を受け、死亡した人もいるという。

北京在住のエイズ感染者を支援する活動家・胡佳氏は今年5月から、自宅軟禁になっていたが、同氏によると、9月7日から、彼の自宅前で監視する警察が14人までに増員されている。

 

(記者・楊加、施宇、翻訳/編集・叶子)
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