北京大学[清華大学で食事する会]と学生運動の関係

【大紀元日本9月29日】天安門事件の着火点と言われる北京大学構内の掲示板「三角地」に、「清華大学で食事する会」を組織する呼びかけ文章が多く掲載されているという。中国国内のインフレの影響が学生食堂にも波及し価格の安い学生食堂を求めて他大学にまで出かけている。「亜州時報」香港時事評論員の潘小涛氏は、学食の値上げ問題が学生運動の誘因となる可能性に着目した。同氏の評論の概要は次の通り。

最近、中国・北京大学の学生が、清華大学に集団で、自転車で駆けつけ、他大学の食堂で食事をとっている。大学構内の掲示板「三角地」や学内BBSには、「清華大学で食事する会」を組織することを呼びかける文章が数多く出現している。その原因は、北京大学の食堂の価格が驚くほどの上げ幅で上昇する一方、清華大学の食堂の価格がかなり安いため、皆が北京大学を捨て、清華大学を選んでいることによる。これは、インフレの状況下における北京大学の学生の自衛手段であるが、北京の教育当局は、この問題を軽視することはできないはずだ。これが学生運動の一つの前兆である可能性は高いからだ。

中国国内における最近のインフレは、制御不能のように進行し、その影響は中学校や専門学校、大学などに及んでおり、キャンパスは落ち着きを失いつつある。学生らは、机で静かに学問をすることを望んでいるが、それは全く容易なことでない。一般の大都市における大学生の食費は、以前は毎月約300元であったが、食品価格は、少なくとも100元、多くて200元上昇している。多くの大学生にとって、日常の生活費のやりくりが既に困難になっているが、今般の価格上昇は、彼らにとって泣きっ面に蜂であり、ひいては、彼らの負担能力を既に逸脱している。

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