新華社元高官夫婦、スパイ容疑で審査受ける

【大紀元日本11月6日】新華社前外事局局長・虞家復はこのほど、外国機構の代理情報収集および経済犯罪の嫌疑により妻と共に、中紀委(中国共産党中央規律検査委員会)の審査を受けた。新華社は虞氏が審査を受けたことを認めており、この件は現在調査中であるという。

香港「明報」によれば、虞家復は1964年に北京外語学院を卒業後、新華社に就職。虞氏は外事局局長以外にも高級記者、中国国際友好連絡会理事、中国物流業務協会理事などを務め、常に中日、中韓の課題討論会や論壇に参加し新華社内では日韓問題の専門家とされてきた。今年4月退職後、正局級(局長に相当)政府職員の待遇を受けていたという。

消息筋によると、虞氏は北京に駐在する外国機構との往来が頻繁であり、兼任する多くの職の権限を利用し、不法に国家機密を提供していたという。関連部門は内容を把握後、虞氏に対し半年ほど監視を行い、その後多くの経済問題を発見し、10月初め虞夫妻を拘留調査した。

この他、新華社の江蘇支社副社長兼総編集長の施勇峰氏は汚職および買春問題で最近当局に正式に逮捕された。汚職については、同社湖北福支社長兼三峡支社長時代に行っていたものだという。

また2004年にも同社上海支社長・鄔鳴輝(ウーミンフイ)と総経理の浦暁江の両名がやはり汚職で審査を受けている。

新華社は中国政府の通信社であり、国務院管轄下の正部級(内閣部長クラス=大臣クラス)事業である。また、外事局は、新華社の共産党組織(共産党中央委員会から国家機関と人民団体に派遣される指導グループ)と本社の業務機構であり、全社の外事業務管理機能を果たす部門である。

(翻訳・坂本)
関連記事
香港では「国家安全法」を導入したことで、国際金融センターとしての地位は急速に他の都市に取って代わられつつある。一方、1980年代に「アジアの金融センター」の名声を得た日本は、現在の状況を「アジアの金融センター」の地位を取り戻す好機と捉えている。
メディアのスクープ話が世の中を動かす。特に最近は「文春砲」など週刊誌メディアの元気が良い。同時に報道のありかたが問われている。国が国民の幸福を奪うことがあったら、ある程度、国家権力の作ったルールを逸脱する「反社会性」を持ち、戦わなければいけない時がある。記者は反社会的な面を持つ職業で、メディアは反社会性を持つ企業なのである。
米空母、台湾防衛態勢に 1月29日、沖縄周辺海域で日米共同訓練が挙行された。日本からはヘリコプター空母いせが参 […]
上川陽子外務大臣は、パナマ在留邦人及び進出日系企業関係者と昼食会を実施した。日・パナマ間の経済分野における協力の可能性や課題、教育などについて、意見交換を行った。
2月23日午後、上川陽子外務大臣はパナマ運河視察を行った。日本が主要利用国であるパナマ運河の安全かつ安定的な利用環境確保に向けた連携を維持すると表明