中国からの薬物原料、ニセ薬に使われ欧米市場に出回る

【大紀元日本11月6日】中国の化学公司が生産した薬物原料が国際市場に流入し、ニセ薬の製造に使用されている。ここ数年来これらのニセ薬およびその原料はますます欧米薬品市場に入り込んできている。専門家は中国薬品の監督管理体制の欠陥がこのような事態を生み出す温床になっていると話している。

ニューヨーク・タイムズによると、今年10月のイタリア・ミラノで開かれた薬品展示即売会に出展した500以上の中国企業のうち少なくとも82社の出展した薬品の成分が中国国家食品薬品監督管理局の検査と認証を受けていないものであったという。これらの会社は出展した会社の代表ではないとは言え、薬品展示即売会は、中国の化学薬品会社の生産した薬物原料が国際市場で氾濫しているという深い問題を反映させた例と言えるだろう。

中国では製薬会社は中国国家食品薬品監督管理局の検査と認証を求められているが化学製品を販売する会社はその他の品質検査機関の管理する範囲にある。しかしこの化学薬品会社の生産した薬品原料のチェックとなると監督管理のプロセスが真空地帯となっている。同管理局の政策企画職員によれば、今までどの化学薬品会社の調査もしたことはないそうだ。米国国土安全部が昨年発表した声明の一部によれば、ここ数年中国とインドはニセ薬原料の最大提供国とのことだ。

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