香港:上海産肉缶詰に発がん性物質、商品回収へ

【大紀元日本12月13日】香港でこのほど、上海梅林・肉缶詰から発がん性物質ニトロフランが検出された。香港地区の総代理店が同製品の回収を始めている。資料によると、問題の缶詰は昨年末から今年初めまでに輸入され、約2万個に上る。12月6日、上海市出入境検験検疫局は、製造業者・上海梅林食品有限公司のすべての製品輸出を一時停止すると発表した。

香港食物環境衛生署の12月3日の公表によると、缶詰サンプル11個を抜き取り検査した結果、当該の肉缶詰(340グラム)中の百万分の0.0022のニトロフラン代謝物を検出した。この化学物質の発がん性はすでに確認されている。

同製品の香港地区総代理店は回収を決定した。対象は2万個に達する見込み。

製造業者の上海梅林食品有限公司はメディアの取材に対し、今回発がん性物質が検出された製品は2006年12月に生産したものであり、主に香港に出荷したと説明、原料による汚染の可能性を示唆したが、現時点において、問題のある製品の量を確認できないとしている。

事件後、上海市出入境検験検疫局は12月6日、同公司のすべての製品輸出を一時中止すると決定した。

また、カナダの食品検査当局は12月3日、上海から2度にわたり輸入された同じ品番の缶詰からはそれぞれ、マラカイトグリーン(発がん性物質)と、上記のニトロフラン代謝物を検出されたことを公表した。当局はすでに11月23日、問題の製品を返品したという。

ニトロフランは抗菌剤であり、その代謝物と同じく、人体と家畜に有毒である。長期あるいは大量に摂取した場合、中毒症状が現れ、がんを発病する恐れがある。

同公司のこの品番の缶詰は、日本にも輸出され、主に中華街や、中国物産店などで販売されている。

(翻訳/編集・叶子)
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