中国:過去最高のインフレ、専門家は「全面開花」を懸念
【大紀元日本12月14日】中国大陸のインフレは、日増しに深刻となっている。11月期の消費者物価指数(CPI)は今年最高を記録しており、専門家の予測によると、物価上昇に「全面開花」の兆候が見られ、中国人民銀行は、インフレ抑制のため、年末に再度の利上げを行う可能性があるという。
香港「文匯報」の報道によると、11月における中国大陸の消費者物価指数は、前年同期に比べて6・9%上昇した。この上げ幅は今年最高を記録しており、このうち、食品価格は18・2%上昇し、4か月連続で6%を上回る伸びを示した。中国国家統計局のエコノミスト・姚景源の推計によると、年全体の消費者物価指数の伸びは4・7%に達する見込みで、1996年以来、年度ベースで最大の上げ幅となる。
報道は、中国社会科学院計量経済及び技術経済研究所の趙京興・研究員の分析を引用し、現在における消費者物価指数の伸びの主な要因は、豚肉価格が大幅に上昇したことによる食品価格の上昇であり、これにより、消費者物価水準が全体的に顕著な伸びを示しているとしている。しかし、豚肉価格は導火線に過ぎず、背後にあるインフレ圧力を無視すべきではないという。
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