エイズ問題人権活動家、「国家政権転覆罪」で逮捕

【大紀元日本12月31日】 人権活動家の胡佳氏(34)は12月27日、中国当局に国家政権転覆罪で逮捕された。

報道によると、胡佳氏はこれまでに、血液売買による大規模な集団エイズ感染の被害者を救援し、ネットで文章を公開するなど中国での人権問題の改善を絶えず訴えてきた。去年年初から一家が中国当局に自宅軟禁されていた。去年12月5日、国境なき記者団(本部・パリ)などは同氏夫婦に「中国賞」を授与し、これまでの人権活動を高く評価した。

同氏の逮捕後、母親は公安当局に出向かい理由説明を求めた。その際に、当局の幹部からは「今は、勾留審査の段階である」と告げられ、一枚の逮捕状らしき書類を示され、「国家政権転覆罪」のような文言が書かれていた。また、幹部は、同氏のネットでの人権問題非難の文章のコピーを母親に見せ、「懲役刑を受けるかもしれない」「外部に一切情報を漏らすな」などと警告したという。

現在、同氏の妻・曾金燕さんと生まれて1ヶ月あまりの娘は自宅軟禁され、外部との連絡が一切絶たされているもよう。

同氏の代理弁護人・李勁松氏は1月4日、中国当局が面会の要求を拒否したのを明らかにした。

BBC中国語ネットの北京駐在記者の報道によると、同記者が軟禁中の曾金燕さんへの取材を試みたが当局に阻止された。母子は今10人以上の警官に監視され、自宅と携帯電話もまったく通じず、外部との連絡が絶たされ、胡佳氏の状況をもまったく把握できないでいるという。

逮捕の情報が明らかにされてから、国境なき記者団は非難する声明文を発表、欧州連合や国際社会に対し、同氏の釈放を中国当局に求めるよう促した。

(翻訳/編集・叶子)
関連記事
香港では「国家安全法」を導入したことで、国際金融センターとしての地位は急速に他の都市に取って代わられつつある。一方、1980年代に「アジアの金融センター」の名声を得た日本は、現在の状況を「アジアの金融センター」の地位を取り戻す好機と捉えている。
メディアのスクープ話が世の中を動かす。特に最近は「文春砲」など週刊誌メディアの元気が良い。同時に報道のありかたが問われている。国が国民の幸福を奪うことがあったら、ある程度、国家権力の作ったルールを逸脱する「反社会性」を持ち、戦わなければいけない時がある。記者は反社会的な面を持つ職業で、メディアは反社会性を持つ企業なのである。
米空母、台湾防衛態勢に 1月29日、沖縄周辺海域で日米共同訓練が挙行された。日本からはヘリコプター空母いせが参 […]
上川陽子外務大臣は、パナマ在留邦人及び進出日系企業関係者と昼食会を実施した。日・パナマ間の経済分野における協力の可能性や課題、教育などについて、意見交換を行った。
2月23日午後、上川陽子外務大臣はパナマ運河視察を行った。日本が主要利用国であるパナマ運河の安全かつ安定的な利用環境確保に向けた連携を維持すると表明