鳥インフルエンザ拡大、8カ国インド産鶏製品輸入禁止発表

【大紀元日本1月27日】人口8千万人の西ベンガル州のブールブーム県および南ディナージブル県で、1月15日に高病原性鳥インフルエンザH5N1型ウイルスの感染確認が発表されてから、インド当局は両地区の農村105カ所の家禽(かきん)約40万羽の処分を行うことを明らかにした。しかし、大雨による処分作業遅れのために、鳥インフルエンザ感染はベンガル州の19行政区の内、ハウラ地区およびブルリア地区を加えて、12行政区まで拡大し、インド史上もっとも深刻な鳥インフルエンザ感染状況に陥った。これにより、アマン、カタール、クウェート、バーレーン、ネパール、ブーダンおよびスリランカの8カ国が相次いでインド製鶏製品の輸入禁止を発表した。

一方、地元当局は事前に感染地区村民に対して、適切な導引および過少な補償費支払い又は補償費未払いのために、一部の村民は処分家禽の提出を拒否、また家禽・鶏卵等製品の密輸が発生した。それ故、感染地区は最初の2箇所から9箇所まで拡大し、西ベンガル州の州都コルカタ市の農村まで鳥インフルエンザの感染に脅かされている。これに対して、西ベンガル州家畜資源庁長官のラマン氏は、「政府はすでに感染地区の家禽を都市区の市場への販売を禁止した。我々は市場監視し続けることに尽力するしかない」と語った。

今回の感染発生で、人がH5N1型ウイルスに感染した情報は今のところ出ていないが、数百人が風邪のような症状が現れており、子供たちが「鶏と一緒に遊んでいる」ことから、人への感染が懸念される。また、少し前に、感染地区に隣接したパラスプ地区では40匹の豚の突然死が発生した。

▶ 続きを読む
関連記事
欧米諸国がロシアへの経済制裁を強化するなか、インドは、ロシアの物資やエネルギーの輸入を増やしている。欧米諸国の […]
ウコン(ターメリック)には抗炎症、抗酸化の効能があります。 ウコンパウダーを日常の飲食に効果的に活用すると、肝臓や心臓血管を保護することができます。
英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)23日付は、中国当局がスリランカ北部沿岸地域でナマコ養殖業への支援を通じて、同国への影響力拡大を図っているとの見解を示した。
陸上自衛隊は対テロ能力を向上させるため、2月下旬から3月上旬にかけてインド陸軍と実動訓練「ダルマ・ガーディアン21」を実施する。屋内での実弾射撃訓練や市街地戦闘訓練などはいずれも初となる。岸信夫防衛相はインド軍との共同訓
インド国税庁が15日、脱税捜査の一環として中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)のインドにある複数の事務所を家宅捜索したことがわかった。