【身近な中国伝統文化】「彼らも大切な人の子」、使用人のために温かいお粥を煮る

【大紀元日本3月3日】宋代の楊万里の妻は七十を過ぎても、寒くなるといつも早めに起きて、まっすぐに裏庭のキッチンに入る。そして、慣れた手つきで火をおこし、お湯を沸かして、お粥を煮る。大きな釜一杯のお粥が煮上がるには随分時間がかかるが、楊夫人はいつも静かに待っている。しばらくすると、お粥のいい香りが熱々の湯気とともにキッチンに満ち溢れ、庭に漂っていく。

庭の向かいでは、使用人たちがこの慣れ親しんだ香りにつられて、次々に起きてくる。そして、洗面を済ませ、キッチンへやってくると、楊夫人自らがどんぶり一杯に温かいお粥をついでくれる。使用人たちは、それを受け取って食べると、身も心も暖かく感じるのであった。

楊夫人の息子・楊東山は、母が朝早くからずっと忙しくしている姿を見て、心が痛み、「こんなに寒いのに、どうしてそんなにも皆の世話をするのですか?」と尋ねた。すると、楊夫人は、「彼らは使用人ですが、それぞれの両親にとっては大切な子供たちです。今こんなに寒いのに、彼らは私たちの家のために働いてくれています。温かいお粥を飲めば、体が暖まり、働いても体を悪くしません」と懇ろに言った。

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