チベット弾圧、沈黙を続ける中国報道機関

【大紀元日本3月17日】中国国営新華通信社はチベット弾圧に関する2つの短い英文記事を発表しただけで、新華通信社の中国語ニュース配信を含む中国国内のすべて政府系報道機関は17日までに、14日に発生したチベット人や僧侶による抗議活動を報道しなかった。その間、すべての中国国内の報道機関は毎年北京で開催される全国人民代表大会や全国政治協商会議に集中していた。

世界標準時間3月14日午前9時58分に発表されたニュースによると、新華通信社英語ニュース配信のウェブサイトでは現地時間15日午後にラサ市で、暴動が発生し、暴動化した人々は商店を燃やし、一部の人がけがをしたと報道した。しかし、15日正午、この報道は同英文配信ウェブサイトから消え、残ったのはその前日中国外交部の秦剛スポークスマンが定例記者会見での「ラサにいる一部の人が煽動し続け、社会混乱を起そうとしている」との非難発言のみだった。

17日付けの「解放日報」「文匯報」「中国青年報」「新華ネット」、人民日報の「人民ネット」など中国の主な報道機関がようやく、いっせいに「ダライ集団によるチベット安定破壊 必ず失敗」と題した非難記事を発表したが、チベット人への弾圧についての死傷状況などの詳細は書かれなかった。

(翻訳・編集/張 哲)
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