中国のチベット武力鎮圧に対する抗議、欧米各地で続く

【大紀元日本3月18日】欧米各地では中国のチベット人に対する武力鎮圧に対する抗議デモが続けられ、一部の人々は北京オリンピックボイコットを要求している。

報道によると、オランダのハーグでは400人が中国大使館攻撃を企て、約100人が大使館表の水門を引き倒し、大使館にチベット国旗を立てた。デモには警察が介入し、彼らが大使館に進入することを阻止した。このデモ行動の際、2人が逮捕されたという。

オランダ・ハーグで開かれた抗議集会で、感情を高ぶらせるチベット人女性(ERIK VANT WOUD/AFP/Getty Images)

スイスのソレイユでは抗議者数十人が中国領事館に投石し、窓ガラスが割れた。警察は催涙ガスやゴム弾(rubber bullet)を使用し人々を解散させた。また、米国ニューヨーク市では数百人が中国領事館の外でデモを行い、抗議やチベット独立のスローガンを口々に叫んでいた。現場は防暴警察(riot control police)と騎馬部隊が出動し、警備に当たった。

パリでは約500人のチベット人がチベット旗とキャンドルを手にデモを行った。この間、多くの警備員が大使館の周囲の警備に当たった。

パリでは、約500人が抗議集会に参加した(FRANCOIS GUILLOT/AFP/Getty Images)

ローマでは250人が中国大使館前でデモを行い、ベルギーの首都ブリュッセルでも300人が集まり「チベット人虐殺停止」「中国は人権を尊重せよ」などの標語を掲げた。集会では北京オリンピックボイコットを呼びかけていた。

ローマの中国大使館前でキャンドルを手に座り込むチベット僧侶(FILIPPO MONTEFORTE/AFP/Getty Images)

(翻訳・坂本)
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