東京護国寺に響く、在留チベット人らの祈り
【大紀元日本5月9日】東京都内文京区大塚の護国寺、既に夜も更けた午後7時半を回った頃になると、境内の太子堂には続々と在留チベット人やその支援者らが集まり、チベット動乱でなくなった人の霊を追善供養する祈りの会が催された。祈りの前には、本尊の仏前に灯明が点され、広い境内の中は静まり返っている。都心の割りには大通りの喧騒に煩わされない不思議な空間だ。
在留チベット人らは、祈りの前に必ずチベット密教の「五体投地」の礼拝を行い、訪れた日本の仏閣に祀られている仏前の本尊に敬意を払うのが彼らのならわしだ。この礼拝の形式は、先の長野五輪トーチリレーが行われた27日の善光寺での追善供養でも仏前で行われ、その謙虚な姿勢が日本の仏教関係者や支援者らの心をとらえている。
祈りの会では、最初にチベット語で仏典が読まれ、次いで護国寺の関係者らの指導で日本語の般若心経が読み上げられる。夜の静寂の中で読まれる経文の調べは、朗々と天空に響いて訪れる人の気持ちを何か異空間にトリップさせるようだ。8日夜の集まりでは、チベット人は勿論のこと、支援する特に若い日本人の真剣に祈る姿が印象的であった。
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