貴州抗議事件:被害者家族行方不明、村民ら沈黙
【大紀元日本7月10日】中国貴州大規模の民衆抗議行動を引き起こした貴州省瓮安県女子中学生・李樹芬さんの暴行・殺人疑惑事件に対して、政府側メディアはこのほど、死者の友人3人が李さんは異性問題で川に飛び降り自殺したと口を揃えた独占インタビューを報道した。しかし、地元の民衆らが被害者の死因に抱いた疑問は解消されなかった。一方、地元の有識者4人が民間調査チームを設け、現地への調査を計画した。しかし、この調査計画は事前に当局に発覚し、当局の監視・制御をうけたために現地への出発は出来なかった。貴州省公安庁は来週の火曜日に死者の第3次検視結果を発表する予定。
海外メディアによると、7月5日、中国政府関係メディアの中央テレビ局、貴州テレビ局および貴州新聞は、被害者・李樹芬さんが死亡当日に同行した3人の友人の独占インタビューを放送し、3人は共に李さんはネット知り合った異性のこと、家族の男女差別に不満を覚えたなど様々な悩みを抱えた上で自殺の道を選んだと話したという。3人の内、李さんの交際相手と自称する男性は取材に対して、死者と生前に性的関係はなかったという。このインタビューが放送されても、民衆が抱いている疑惑は晴れなかった。
また、当局が報道した目撃者の話も政府側が発表した内容とほぼ同じであったことから、自ら真相を調査し明らかにするために、地元の有識者4人が「民間瓮安真相調査チーム」を作り、それぞれが日曜および月曜日に事件現場へ出発する予定だったが失敗に終わった。メンバーの陳徳富さんによると、4人はともに私服警察に尾行されて、調査現場に行くのを阻止されたという。陳さんは、当局の暴力による執行、公民の言論の自由および知る権利が剥奪されたと訴えた。
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