新疆警察隊襲撃事件、実際は警察の内部抗争か

今年8月4日にカシュガル市で、早朝訓練中の警察隊にダンプカーが突っ込み、死者16人、負傷者16人を数える大惨事は、当初テロによる襲撃事件であると報道されたが、警察内部の抗争である可能性が出てきた。

中国官製メディアによると、この事件は、十数人の死傷者を出した後に、ダンプカーから降りた2人組はさらに刀などの武器を使い、警察たちを殺傷し、手榴弾を警察隊に投げ込み爆発させたという。2人組は現場で拘束され、その中の1人が足を怪我したという。

当時、新華社はウルムチ公安部が、東トルキスタン組織が五輪前に襲撃を行なうとの情報を掌握していたことから、この事件はテロによる襲撃事件と報道した。

一方、9月28日の「ニューヨーク・タイムズ」紙で、当時中国新疆を旅行していた米国人3人が事件発生当日にホテルから撮影した事件現場写真27枚を提出し、現場で刀を振るった者は警察関係者であることを明らかにした。

3人の旅行者は、当時爆発音はなかったとし、目撃したのは現場で刀を振るっている警察官らが他の警察官を襲撃していたことだとし、警察内部の抗争ではないかとみていたという。

3人は中国当局からの報復を恐れて匿名希望にした。「ニューヨーク・タイムズ」のネットでは、目撃者からの当時撮影したビデオも公開した。

(翻訳編集・余靜)
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