農民100人が省政府庁舎前で抗議、3人が拘束=中国ハルピン

【大紀元日本11月24日】中国黒竜江省ハルピン市香坊区朝陽郷で11月19日午前、農民約100人が直訴のために同省政府庁舎を訪ねた。農民たちは庁舎の敷地に入る門を塞ぎ、さらにセキュリティー用ガード・レールを乗り越え、庁舎内へ押し入ろうとしたが、警察に止められ、農民3人が拘束された模様。

中国官製メディアによると、農民たちは警察の誘導を聞かずに、省政府庁舎敷地入口に2つの横断幕を掲げ、庁舎前の道路(平和路)を約1時間塞いだという。一方、農民たちの直訴理由についての報道、または直訴者たちへのインタビューは一切なかった。

これに対して、インターネットの掲示板の情報によると、抗議する農民たちを支持するものが多いという。また、「原因は何だろうか。横断幕の内容は何だろうか」の書き込みもあれば、「官逼民反(政府の抑圧による民衆の反抗)」や「われわれの法律は懐中電灯の中にあるようだ。他人ばかりを照らし(指摘し)、自分自身を照らさない(自己反省しない)」の書き込みもあった。

また、同件に関心を寄せたネット利用者らは中国官製メディアによる類似事件の報道を収集し、当局によるお決まりの報道内容をネット上に公開した。「民衆に対して辛抱強く説得する。一部の企みある者、先頭に立って扇動・唆し・騒動を起こす不法分子を強制的に追い払う。是非の分別がつかない群衆は凶暴で残酷に警察を襲う。専門チーム・群衆教育・管制・社会全体が安定し、状況は基本的にコントロールされた」などである。ネット利用者は、最後に「公僕(中共)の門は主人(民衆)がよじ登ることは許さない」と皮肉った。

(翻訳編集・余靜)

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