中国広州市:政府関係者装う暴力事件、タクシー運転手数百人抗議
【大紀元日本11月29日】11月23日夜、広州市白雲区で自家用車とタクシーの運転手が言い合いになり、自家用車に乗っていた自称、市委員会の男性が、タクシー運転手を殴り、タクシーの窓を壊す事件が発生した。事件を知ったタクシー同業者は現場に駆けつけ、タクシー100台以上が現場に集まった。運転手たちはさらにその翌日に広東省政府庁舎を訪ね抗議し続けた。一方、運転手を殴打した乗用車の3人は公安に逮捕された。
「苹果日報」によると、同日午後9時ごろ、湖南省籍のタクシー運転手・張さんは白雲区新市街白雲国際会議センター北西口で、プレートナンバーA943B2の三菱の自家用車を運転する者と言い合いになり、互いに譲り合わなかったため、ジープに乗っていた2人の男性と運転手が車を降り、タクシーの窓を壊した上、運転手をひどく殴った。殴られた張さんは胸部を負傷し、左の眼が赤く晴れ上がった。当時、加害者の3人は酒気を帯びていて、先頭に立った男性は「おれは市委員会のものだ。おまえを生かすことも死なすこともできる。死なせるのはまるで犬を死なせるように簡単だ。2万元(約28万円)で解決できる」とわめき立てた。
このことはタクシー同業者たちの怒りを買い、事件を知った運転手たちはすぐに100人以上集まった。同時に公安および特別警察も現場に到着した。しかし、同業者らは、加害者が連行されれば、事件も未解決であやふやになると懸念し、加害者3人を離さなかった。3人は翌日午前7時過ぎにようやく警察に連れ去られた。24日午前、抗議する同業者らは数百人に上り、同事件のほか、ガソリン価格の高騰、物価の高騰にもかかわらず、タクシーの料金を上げさせてもらえないことに抗議した。取材に対し運転手らは、「われわれの経済圧力があまりにも重過ぎる、毎月1万元(約14万円)を納めなければならないのに、何故タクシーを壊したのかは理解できない」と訴えた。数百人が市政府へ直訴することにした。