農地強制徴収反対の農民、闇社会の集団銃撃で重傷=広西チワン自治区

【大紀元日本12月4日】中国広西チワン自治区桂平市南木鎮渡頭村で11月23日、農地強制徴収を反対する農民に、現地政府は闇社会用心棒を雇い抗議する農民を集団襲撃する事件が発生。十数人は銃で撃たれ重傷を負い、病院に搬送された。

同日午前、現地政府関係者が指揮する中、不動産開発業者のブルドーザー、掘削機が村に入り、農地で建設工事を始めようとした。400人あまりの村民が現場に駆けつけ、工事を阻止しようとした。双方が正午まで対峙、一人の幹部は携帯電話で地元の40人の闇社会の用心棒を呼び集めた。用心棒たちは散弾銃と鉄棒を手に、農民たちを襲撃、現場にいた村の派出所の警官数人は手を拱いて傍観していた。110番通報したが、現場に駆けつける警官はいなかった。農民十数人が散弾銃で撃たれたため、病院に搬送された。

現地農民は本紙の取材に、頭や肺にまで銃弾が入った負傷者もおり、重傷者は20発以上の銃弾が当たったと明かし、「治療費も全額村民による募金で賄っている。現地政府は法律に違反するとして募金を禁止し、負傷者の家族に対し、募金の献上を強要している」と話し、闇社会の用心棒たちは毎日村にやってきて、嫌がらせをしているという。

この村の人口は約3千人、2004年から、現地政府は都市建設と称して、農民の土地を強制徴収し続けてきた。約4700ヘクタールの農地のほとんどはこのように失われた。1ヘクタールあたりの補償金は6万元(約9万円)しかない。

現地政府の農地強制徴収に反対する農民たちは繰り返し、各政府機構に陳情続けてきたが、まったく相手にされないでいるという。

(記者・顧暁華、翻訳編集・叶子)
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