乳製品大手企業従業員千人、給与未払いで抗議デモ=湖南省

【大紀元日本12月6日】中国湖南省乳酸菌飲料企業「湖南の太子奶グループ」の従業員が千人、12月3日、株洲市政府に集まり、抗議デモを行った。原因は給料の未払いで、従業員は3~8ヶ月給料をもらってない。株洲市では20年来最大規模の抗議活動であるという。

中国では給料の未払いによるデモは後を絶たない。広東省の東莞市、湖北省武漢市に引き続き、湖南省株洲市でも従業員のデモが発生した。株洲市企業「湖南の太子奶グループ」の従業員が500人、12月3日午前9時に株洲市政府庁舎前に集まり、「給料を返せ、飯を食わせろ」という内容の横断幕を掲げ、抗議活動が始まった。その数は千人を超えた。

香港中国人権民主化運動情報センターによると、従業員は市長との面会を求めたが、市長は現れなかった、市政府庁舎に入ろうとした従業員は、公安と市政府の警備員と衝突し、従業員5人が負傷した。昼ごろ、従業員らは湘江ブリッジに集まり、全市の交通が遮断され、デモ活動は同日午後4時ごろ終わった。

ラジオ自由アジア(RFA)は株洲市政府に電話取材を試みたが、政府スタッフに断られた。「太子奶」グループ人事部も取材を拒否した。

現地民衆によると、今回のデモは株洲市20年来で最も大規模な抗議活動であるという。市労働局局長は2ヶ月分の給料を市の予算で払うと約束した

調べによると、最近広東、武漢、温州に類似事件が頻発。経済状況が不安定であることから、このような事件が増えると見られている。

(翻訳・侍傑)
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