処遇改善求める教員7千人、大規模抗議集会とストライキ=中国遼寧省

【大紀元日本12月27日】中国東北部の遼寧省鉄嶺市昌図県でこのほど、教員が処遇改善を求める大規模抗議集会が行われ、各学校の教員はストライキに参加した。

12月22、23日、現地の県役所前で千人近くの教員が集まり、抗議集会を開いた。それと同時に、現地の各学校では、計6千人あまりの教員がストライキを行っている。教員たちは地方当局に、未払い手当の支給や、増給、養老保険と失業保険の負担などを求めている。

教員の証言によると、現地行政府は1986年から20年以上にわたり、教員の手当を延滞している。また、2006年から養老と失業保険の保険金を教員の自己負担と改定した。

在職22年間のある女性教員は、自分の月給は1183元(約1万5千円)、生活が非常に苦しいと明かし、抗議集会に参加するため、携帯電話とパソコン通信は監視下におかれ、外部へのメール送信が禁止されている。一部の校長は抗議参加者の懲戒免職を示唆していると話し、「いま、県内の教員はほぼ全員が学校に出勤するが、授業を行わない」と語った。

今年下半期、中国各地で教員が待遇改善を求める大規模抗議・ストライキ事件があいつぎ発生している。

(記者・古清児、顧暁華、翻訳編集・叶子)
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