元旦の天安門、直訴者100人拘束

【大紀元日本1月2日】2009年元旦、中国の政治中心と象徴する北京天安門広場は、今年の初の抗議者を迎えた。午前8時、100人以上の直訴者が中央政府に自分たちの苦境を訴えようと北京南駅に集合、9時30分に、数グループに分かれて天安門へ向かった。

海外独立派中国語ウェッブサイト[博訊]の情報によると、午前10時に天安門広場に到着した最初の直訴者たちは、待ち構えていた警察らに即時に拘束された。北京警察は元旦に直訴者たちを抑制するため、主要街道で実弾を装填した銃を持つ武装警察と装甲車の厳重な警備体制を敷き、特に天安門広場の外側一帯には多数の警察官を配備していた。殆どの直訴者たちが警察に拘束された。

数日前、一部の直訴者は治安本部へ北京での元日デモを申請したが却下された。厳重な警戒にも関わらず、直訴者たちは依然として天安門広場を訪れている。河北省石家荘の直訴者・于玉書さんら二十数人は、天安門広場の記念堂西側で警察に拘束され、全員天安門支局へ連行された。直訴者らは4つの通りから同時に天安門広場国旗掲揚地点に向かったため、拘束された場面を写真に収めることはできなかった。

瀋陽からの直訴者たちは、12月24日夜に自らの命を絶った陳広福さん(52)のために、丹安門広場を訪れた。直訴者によると、陳さんが獄中で自殺したことが、同じ刑務所に拘束された直訴者たちの解放に繋がったという。

情報筋によると、沈陽市新民県前当堡郷次子村村民の陳広福さんは、北京五輪期間中に拘束されて地元の棋盤山(チー・パン・サン)の「文明市民トレーニングセンター」に監禁され、1年6カ月の強制労働の刑を言い渡された。五輪終了後、全国の直訴者は刑務所から解放されたが、棋盤山に監禁された直訴者だけは監禁されたままだった。拷問で衰弱になった体を療養することも拒否され、陳さんは失意のどん底に陥り、自ら命を絶ったという。

(翻訳編集・余靜)
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