贈賄事件でマンション建設中止、被害者の大学教授ら抗議デモ(訂正再掲)

【大紀元日本1月8日】北京のマンションをめぐる贈収賄事件で、購入したにもかかわらず建設が途中で中止されたため、1月4日午後、被害者120人余りが北京市政府庁舎前で請願デモを行なった。マンションが清華大学北京大学など多くの大学が集まる地域に建設中であったことから、被害者のほんとんどは大学教授らであるという。

「褐石園マンション」は泰躍不動産開発公司が手がけた住宅マンションで、圓明園の東側に位置し、清華大学と北京体育大学の間にある。

泰躍不動産開発公司の劉軍氏が元海淀区長の周良洛氏に対して贈賄した事件で、周氏は死刑執行猶予に処され、劉氏も逮捕された。そのため、資金繰りが難航し、当該マンションの建設が途中で中止された。

一方、マンションを購入した被害者のほとんどが清華大学・北京大学・北京航空航天大学・中国農業大学・北京林業大学等の教授・職員や著名な映画監督・馬驍氏および北京テレビ局司会・周憶軍氏を含む中影グループ関係者らで、1月4日午後、北京政府庁舎前で請願デモを行なった。情報によると、彼らは請願中に信訪弁(民衆の訴えを受け付ける場所)関係者から粗雑な対応をされたという。

請願者らは手に「われわれは絶望している。褐石園マンションを返せ」「部屋があっても住めない」などのスローガンを持ち、シュプレヒコールを繰り返した。警察は証拠としてその様子をビデオに収めていた。

北京人権活動家・周莉氏によると、被害者らは数年前に「褐石園マンション」を予約購買したが、開発業者の贈賄事件でマンション建設が完成を待たずに中止となった。被害者らと開発業者との間の契約では、2006年11月がマンションの引渡し期日となっていたが、資金繰りの問題で、これまでに5回も引き渡し期日が延期されたという。これまでに一人当たりおよそ150万~200万元(約1950万円~2600万円)の損失を蒙ったという。

周氏によると、現場には請願デモ者側の車60数台に同じスローガンが貼られていた。警官約90人が出動したが、衝突はなかったという。

情報筋によると、被害者らは新年期間中に「政府に迷惑を掛けるな、社会の安定を破壊するな」などと何者かに脅かされたという。当事者がいなければ親や親族に同様な脅迫があったという。

また、「褐石園マンション」を購入した件で直訴する清華大学や北京大学等の教授らは増える一方であり、昨年5月7日から今回までの直訴はすでに20回を上回っているが、一向に進展はないという。

1月4日午後、清華大学・北京大学教授ら120人ほどが北京市政府庁舎前で請願デモを行なった(大紀元)

(ビデオ)120人余の清華大学・北京大学教授らが北京市政府庁舎前で請願デモを行なった





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(記者・古清児、翻訳編集・余靜)
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