ロミオとジュリエットが愛を誓ったバルコニー、結婚式スポットに

【大紀元日本3月19日】ロミオジュリエットが永遠の愛を誓ったバルコニーが、結婚式場として貸し出されることが決まったようだ。場所はイタリア北西部の都市ヴェローナで、14世紀に立てられたキャッペロ家に属する古い建築物の一部。シェイクスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」に登場するキャピュレット家は、この家がモデルだったと言われており、一般に「ジュリエットの家」と呼ばれている。

ヴェローナ市の観光局局長は、「結婚式を含む、ツアー・パッケージを展開する」と述べ、世界でも有名な結婚スポットを目指すという。

この「ジュリエットの家」は、イタリアでも有数の観光名所である一方、シェイクスピア作のラブストーリーとは関連性がないという声も根強い。戯曲に登場する「キャピュレット家」と「モンタギュー家」が実際に存在していたことは知られているが、両家に争いがあったという記録はなく、またロミオとジュリエットという人物は完全にフィクションだからである。

ジュリエットの家であるという決定的な証拠はないが、バルコニーの下に広がる中庭には、ジュリエットのブロンズ像が立っている。貸切費用は国別によって異なり、現地の住民は600ユーロ(約76,000円)、英国とEU加入国は800ユーロ(約101,300)、それ以外の国は1000ユーロ(約126,671円)となっている。

(翻訳編集・叶子)