中国の元諜報員:中共当局は海外で膨大な情報ネットを持つ

【大紀元日本3月25日】先週、米ワシントン中国大使館前の集会で、公に中国共産党からの脱党を表明した元諜報員が、中共当局は海外で膨大な情報ネットを 持っており、海外にいる反中共体制者および信仰団体を圧制するのが狙いであることを暴露した。その上で元諜報員は、西側各国は中共当局と、経済だけではなく、人権についても話し合う べきであると呼びかけた。

元中共国家安全局諜報員の李鳳智氏は数年前に米国に入り、3月19日に米議会で議員と会見し、政治亡命を求めた。李氏は、中共国家安全局の諜報員から転向した、初めての人物となった。

同日の法輪功団体および支持者が主催する「共産党関連組織からの離脱者を応援する集会」で、李氏は中国共産党からの離脱を表明した。

同氏は、長年国家安全局の諜報 関係部門で、反中共体制者、精神運動団体、社会の不公正に抗議する者、および貧困者を監視する任務についていたという。また同氏によれば、自分が担当した仕事は、主に東ヨーロッパ および中アジア地域であり、海外の膨大な情報ネットについて、中央レベルのリーダーらだけにアクセス権限があるという。

李氏はまた、「中共当局は暴力とうそを使い、基本的人権を抑圧するだけではなく、国際社会に真相を隠そうとしている」と指摘するとともに、クリントン国務長官に矛先を向けて「北京との関係つくりは、一時的な政治および経済利益ばかりを重視し、人権問題においては沈黙している」と批判した。

さらに李氏は、中国の経済は速やかに発展しているが、政権は不安な状況にあることを強調するとともに、中国共産党政権が自らの国民により踏み倒されることを信じていると述べて、西側の各国は北京当局に人権尊重を促すように、と呼びかけた。

(翻訳編集・肖シンリ)
関連記事
2024年5月4日、中国重慶市の景勝地にある絶叫マシンが運行中に突然故障し、数十人の観光客が約3分近く宙づりにされる「事故」が起きた。
中国経済の後退に伴い、地方政府は借金問題に直面し、給与の未払いや削減が中国で広がっている状況だ。各地の公務員は報道機関に対し、給与が減額されたり、支払いが滞ったりしている実態や、退職者の年金が遅配されたり、減額されている事実を訴えている。ネット上では、「公務員の安定した仕事(鉄の飯碗)は名ばかりで、実際には中身が伴っていない」と皮肉交じりにコメントされている。
北京にある清華大学が4月下旬に創立113周年を迎え、記念イベントには多数の卒業生が参加した。しかし、学校周辺の […]
2024年4月26日、中国河南省のプールで「息継ぎ」の練習中に男性が溺死する事故が起きた。
このほど、中国のトップ大学「清華大学」の学生ら百人以上が集団で食中毒にかかったことがわかった。