【草木染めの植物】連翹(レンギョウ)

【大紀元日本4月5日】中国原産で、日本へ古くに伝わったモクセイ科の落葉低木。古名をイタチグサといい、雌雄異株で、4月ごろ葉が出る前に黄色の4弁の花を咲かせます。輝くような鮮やかな黄色で春の花として好まれ、公園や庭などには観賞用として多く栽培され、切花としても好まれます。天日乾燥した果実は連翹(れんぎょう)という漢方薬で広く利用されます。近似種に中国原産のシナレンギョウ、朝鮮原産のチョウセンレンギョウがあり、共に同様の効果があります。また岡山県には野生化したヤマトレンギョウがあります。

【薬用効果】心系に働き、解熱・解毒・利尿作用があります。熱がある初期の風邪に用いられます。特に種子(連翹心、れんぎょうしん)は高熱でうわごとを言う症候にも有効です。排膿作用も強く、腫れ物の特効薬として昔から使用され、にきびなどの治療薬としても定評があります。果実(レンギョウ)の乾燥物を一日量6~15g煎服します。

【染色用】最近の資料によると、小枝や葉を煮出して染液とします。アルミやクロム媒染で黄色、銅媒線で金茶色になります。

レンギョウの木(撮影=大紀元、2009年3月27日)

(文・ハナビシソウ)