中国重慶市:治療費を前金で要求、急患の男性手遅れで死亡=病院前で市民数千人が抗議活動

【大紀元日本5月19日】中国重慶市で5月13日、市内の軍関係病院前に数千人の市民が集まり、抗議活動を行った。転落事故で重傷を負った患者が病院に搬送されたが、病院側は治療費が前金で支払われなかったとして、救命治療せず、男性を放置して死なせたことが抗議の発端であるという。

香港の「中国人権民主運動情報センター」によると、亡くなったのは23歳の男性。昨年の四川大地震の救援活動にも参加した元軍人である。5月13日、建物の清掃中に誤って5階から転落して重傷を負い、同病院に搬送された。病院側は2万元(約30万円)の前金の支払を要求したが、男性は所持金が足りなかったので、手当てを受けられずに放置された。4時間後、家族が金を工面して病院に駆けつけたが、この男性はすでに亡くなっていた。

同日午後、重慶市解放軍324医院の門前で、遺族が亡くなった男性の軍服姿の写真などを掲げて、病院側に抗議した。数千人の市民が集まり、午後8時ごろには、1万人あまりに達し、遺族を支援した。大勢の警察官が現場に出動した。その間、市民と衝突し、10人あまりの市民が暴行をうけ負傷した。その後、負傷者の家族は警察に連行されて消息不明になった。付近の交通は数時間麻痺したという。

中国当局の官製メディアは現時点までに、同事件を報道していない。

記者が同病院に電話取材しようとしたが、つながらなかった。現地の重慶市江北区公安分局に電話をかけたが、対応に出た関係者は取材を拒否した。

抗議現場に居合わせた病院関係者によると、いまの中国国内の病院は、前金の支払がないと治療を行わないのは日常茶飯事であり、大病院も例外ではないという。

数千人あまりの市民が集まり、遺族の抗議活動を支持(大紀元)

(記者・顧暁華、古清児、翻訳編集・叶子)
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