「奉仕の心」は自分にも幸せを呼ぶ=豪研究

オーストラリアのキャンベラ大学が行った研究によると、学生たちに奉仕の精神や感謝の心を持つよう推奨すると、彼らの幸福度がアップすることが分かったという。

 豪紙「キャンベラ・タイムス」の報道によると、想像教育研究(Imagination and Education Reserch)チームのトーマス・ニールセン博士(Thomas Nielsen) は、自分の机を拭くなど、どんな小さな事でもよいから奉仕活動をするようにと自分のクラスの学生に勧めた。さらに、博士は生徒たちに毎晩、その日の嬉しかったことや感謝したことを書き留めるように勧め、それを6週間続けさせるという実験を行った。

 実験に参加した35人の生徒のアンケートを分析すると、実験前と実験後に明らかな差が見られ、実験後に彼らはより幸福を感じているという結果が出たという。「僕の学生たちは皆、よりハッピーになった」と喜ぶニールセン博士は、今後より広範囲に実験を続けたいとしている。

 うつ病の発症や自殺率が増大する現代、社会は危機に直面していると懸念するニールセン博士は、親や教師たちが「奉仕の価値観(value of giving)」を子供たちに教えることが非常に重要であると主張している。

 オーストラリア政府は2002年から価値観の教育(Values Educaiton)に関する研究をバックアップしており、子供たちの想像教育研究に携わるニールセン博士は、数々の賞を受賞している。
 

(記者・肖甜、翻訳編集・張YH)