中国新人類「80後」、日本に近い消費傾向

【大紀元日本7月27日】財団法人日本ファッション協会は昨年から、次代の中国市場のマーケティング戦略研究を目的に、中国の次代の消費者である「80後」の生活スタイルや消費傾向、潜在意識などについて研究を行っており、このほど、『中国新人類「80後へのアプローチ」』と題する報告書を公表した。同報告書によると、これらの若者たちは日本の若者の消費傾向に非常に近いという。

中国では今、次世代の新人類が注目されている。80~89年生まれで、「一人っ子政策」と「インターネット」によって形成された彼らは「80後(baling hou=バーリン・ホー)」と呼ばれ、現在20~29歳の若者である。この世代は、それ以前の世代とまったく異なる価値観、嗜好、行動様式を持っており、マーケティング戦略の大転換を余儀なくされるものとみられている。

同報告書は「80後」の生活スタイルや消費傾向を研究し、彼らの消費特徴を次の4つにまとめた。①日本の若者の消費傾向に非常に近い。②ただし、ブランド品へのこだわりはあまりない。③インターネットに詳しく、ネットショッピングの割合が他の年齢層より高い。④結婚及び結婚後の生活が親離れできない。

また、性格がわがままであり、個性にこだわることも指摘された。これは、ファッションへの好みからも裏付けられた。彼らはブランド品を追求しないが、オリジナルの男女カップルの服装を好んでいる。

80年代から中国政府は「一人っ子政策」を強行してきた。そのため、「80後」の中で一人っ子の割合は非常に高い。中国では現在、60、70年代生まれの人々が消費者のメインとなっているが、まもなくおよそ2億人の「80後」がメイン消費者になる時代が来ることになる。

(編集翻訳・楊J)

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