買収に抗議、鉄鋼労働者三万人デモ、社長を殴殺=中国吉林省
【大紀元日本7月27日】7月24日、中国東北部の吉林省通化市東部で、鉄鋼大手・通化鉄鋼集団の労働者約3万人が鉄鋼業界再編による経営悪化に不満、大規模な抗議デモを行った。デモ中に労働者と警察の間で衝突が発生し、数百人の負傷者が出た。衝突の際、通化鉄鋼集団の買収に成功した民営企業建竜鉄鋼の陳国軍社長が殴り殺された。
デモに参加した労働者によると、抗議参加者があまりに多かったため、警察は武力で弾圧しなかった。その代わり、買収を中止させると通達した。抗議者らが花火で勝利を祝い、同日夜10時、生産ラインが再開された。
取材に応じた工場の職員によると、北京に本社を持つ建竜鉄鋼は、昨年資本参加などの形で通化鉄鋼の経営権を獲得した。しかし、鋼材市場価格の下落によって経営赤字に陥り、その後建竜鉄鋼が通化鉄鋼の経営権を放棄した。今年になって鋼材市場価格が跳ね上がり、建竜鉄鋼は再び通化鉄鋼の経営権を狙い始めた。
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