欧州議会議長、中国民衆の共産党離脱ブームを評価

大紀元日本7月31日】欧州議会の新任議長に当選したーランドの元総理イェジ・ブゼク(Jerzy Buzek)氏は7月15日、就任後初の記者会見を開いた。記者の質問に、中国で広がりを見せている共産党離脱ブームについて、「とても良い方法だ」と評価した。

中国の人権問題について,ブゼク議長は1989年に発生した中国当局による学生民主運動への武力弾圧「天安門事件」などを挙げ、人権は民主、社会経済のすべての人類活動の原点であり、決して軽視してはならないと述べた。中国の民主と人権などの記者の質問に、人権は民主、社会経済のすべての人類活動の原点であると指摘。

弊紙や中国語衛星放送局「新唐人テレビ」など中共当局のコントロールを受けない中国情報メディアについて、ブゼク議長は「あなたたちは人々に希望をもたらしている。そのことに感謝を表したい。その重要性を知っている我々は皆さんを支持する」と述べ、自らの次のような実体験を明かした。

「私たちが水面下で反共産党政権の活動を行っていた時期だった。毎日、逮捕される危険に直面していたが、全員が非常に積極的だった。当時の私たちにとって、もっとも重要なのは、欧米民主国家のラジオ放送を受信することだった。それを通して、自分たちには民主を求める権利があり、正義が自分たちの味方であることを確信できた。なので、我々もいまのあなたたちを同様に支持しなければならない」

今年69歳のブゼク議長は元共産主義国家・ポーランド出身の技術科学者、共産主義政権に反対する人権活動家でもあった。1980年代に「ポーランド団結労働組合」に参加、平和的な方式で共産主義政権を解体させる活動を率いていた。

(記者・李孜、翻訳編集・叶子)

関連記事
中国共産党の統治に反感を抱く中国人が続々と東京に集っている。識者らは、辛亥革命時に日本人が孫文らを支援した歴史を想起し、「義を見てせざるは勇なきなり」の精神で中国人と付き合うべきだと指摘した。
前回の記事中国共産党が突然テスラのFSD解禁、その狙いとは? AIの軍事利用で遅れる中国 郭君氏は『菁英論壇』 […]
中国共産党は、テスラの自動運転システム「FSD」に対する制限を緩和し、中国での道路データ収集を許可した。この動きは、米中の貿易戦争や技術競争の中で、新たな戦略として注目されている。
5月上旬に中国・福建省の共産党トップが沖縄訪問する。自由主義対共産主義の「新冷戦」が進むなか、沖縄をめぐる熾烈な争いが、水面下で進んでいる。
気候変動の阻止が現代最高の政治的課題であるかのように捉えられ、他のすべてがこのひとつの目標に従属する。それが理性的な議論を拒む一方で、説得力のある感情的なマスター・ストーリーを形成している。こうした流れに警鐘を鳴らす新たな映画がオンラインで無料公開された。