台湾籍の法輪功学習者、中国帰省中に強制連行

【大紀元日本8月5日】台湾籍の法輪功(ファールンゴン)学習者・邵玉華さんが先月31日、帰省中の中国河南省で地元の国家安全局により強制連行された。現在、邵さんの行方は未だに分かっていない。台湾人の夫・鄭さんは3日午後、台湾の海峡交流基金会(台湾政府の対中交渉窓口)および法務部を訪ね、妻の身柄を引き渡すよう中国当局と交渉してほしいと強く求めた。

今回の事件は台・中が「海峡両岸犯罪取締協力および司法共助協議」を締結してから初めての事件であり、台湾側は中国との交渉において、同協議が効力を発揮できるかどうかに注目している。

証言者によると、台湾籍を取得した邵玉華さんは先月帰省した時に、姉の自宅から強制連行され、家宅捜査を受けた後、パスポートや現金などが入った荷物を押収されたという。邵さんは過去に犯罪歴はなく、今回の強制連行は、彼女が中国で禁止されている法輪功の学習者であることが関連していると思われる。中国政府は法輪功を弾圧していることから、邵さんの身柄の安全が懸念されている。

台湾法務部検察官は、今回の事件について、「海峡両岸犯罪取締協力および司法共助協議」の第12条「人道的帰省」に準じて大陸側に情報提供を求め、交渉を行うことができるとコメントしている。

台湾人権促進会前会長の邱晃泉弁護士は、今回の事件について、「台湾政府は大陸側に、強制連行の理由を質疑すべき」と述べた。

また、米人権弁護士協会アジア地区執行委員長・朱婉_qi_弁護士は、今回の事件について、「多くの国際的な人権団体が注目している」と述べ、邵さんの釈放を強く求める声明を発表した。

「カナダ台湾の友」の副主席デービッド・キルガー氏は、台湾政府が台湾籍法輪功学習者の人権を守ることができるよう強く望んでいるとコメントした。

(余靜)

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