尋常性白斑を患う黒人女性、白人に変身

【大紀元日本8月17日】英紙「デイリー・メール」の報道によると、英国在住の黒人女性デッセル・ド・オルウゴットさん(23)は、幼少時から尋常性白斑を患い、17歳のときから、まるで白人女性のように変身したという。

デッセルさんは、南米トリニダード・トバゴ共和国出身で、両親は黒人。小さい頃から、国連に勤める父の仕事の関係で、世界各国を旅してきたという。現在は、服飾デザイナーとしてロンドンに在住している。

5歳の時、彼女の腕と額に白い斑点が現れ、やがてその白斑は、全身に広がっていった。病院での診断は、尋常性白斑。12歳の時に、紫外線照射治療を受けたが、まったく効果がなかったという。全身の80%の皮膚が白くなった段階で、デッセルさんは治療をあきらめ、17歳のときに、黒い肌は完全に消えた。

デッセルさんは、「周囲の人に、自分が黒人であることを説得するのが大変」と話す。また、色素が抜けて、肌が極端に弱くなっている彼女は、強力な日焼け止めを塗らなければならない。

尋常性白斑病は、皮膚の色素の一部分がぬけて、それが徐々に広がっていく自己免疫疾患で、100人に一人が罹るといわれている。歌手の故マイケル・ジャクソンさんも、この病気に罹っていたと本人がトーク・ショーで告白している。

英国尋常性白斑病協会の医学専門家は、デッセルさんのように、全身が真っ白に変わるケースは 「極めて稀」と話している。

(翻訳編集・叶子)