退職金問題、大規模ストライキ2週目突入=中国湖南省

【大紀元日本9月3日】国営の大手炭鉱企業「湖南省湘煤集団・金竹山鉱業有限公司」の傘下にある4つの鉱区で先月22日、退職金問題をめぐり、同企業の従業員2千人あまりがストライキに突入した。ストはすでに10点xun_ネ上続いている。

同企業は、上場への再編に伴い、従業員を一度解雇することを決定した。従業員らに対しては、上場後の再雇用を約束したものの、退職金の支払いを拒否。それに対し、従業員らは、同企業の経営陣に退職金の支払いを求めている。

ある従業員の家族によると、「退職金や補償金もないから、(再編後の)契約に応じることはできない。しかし、企業側は、新しい契約を結ばないと解雇すると言っている」と漏らし、数十年間勤務した分の社会保障や福利厚生が消えてしまうと訴える。

中国国内のメディアは、同ストライキについて一切報道せず、ネット掲示板に書き込まれた多くの関連メッセージも次々と削除されている。一部情報によると、今後は警察による鎮圧もあり得るという。

また、中国政府はすでに、湘煤集団に対して約78億円の補助金を出しているが、従業員の退職金に充当されず、企業の財務に取り込まれたという情報もある。

内部情報、警察による鎮圧か

一方、インターネットの掲示板には、同企業の従業員からの書き込みが相次いでいる。

「私も金竹山の従業員だ。ストライキはここまで長引いており、掲示板にたくさんのメッセージが載っているのに、なぜメディアは報道してくれないのか。企業側は今日から『護鉱隊』という集団を雇い、われわれを強制的に追い出そうとしている」 

「企業側の新しい契約を専門家に見てもらった。数十年間の勤務者に対する保障や手当が明記されていないから、気を付けるべきだ。また、内部情報で、警察による鎮圧の可能性が高いという。企業上層部は、退職金は出さないが採掘作業は続けさせると主張しているそうだ。こうなると、われわれは団結して、徹底的に対抗するしかない」など、悲痛な叫びが目立った。

(記者・清児、翻訳編集・余靜)

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