<政権樹立60周年> 天安門殺人事件後、さらに厳戒態勢=中国北京

【大紀元日本9月20日】政権樹立60周年を記念する「閲兵(軍事パレード)」の予行演習は、18日で終わる。天安門広場付近で17日、ナイフを持った男が2人を刺して殺害、12人に負傷を負わせる事件が発生したことから、北京当局は警戒を強めている。18日早朝から、天安門広場周辺には武装警察や装甲車、戦車などが配備され、更なる厳戒態勢が敷かれた。

北京の住民によると、予行演習のために天安門広場周辺や長安街などで、広範囲にわたり交通規制が行われたという。また、天安門広場周辺の店は、すべて休業となっている。

北京政府は、予行演習前日の15日より、有事並みの「1級巡回防御」を発動。10月8日まで、北京と連結する各主要道路の入り口で、セキュリティ・チェックが行われる。予行演習の期間中、北京国際貿易センター付近のビルでは、窓に近寄ることや、高い場所への立ち入りが禁じられている。天安門の両側にある「胡同」(フートン、横町)では、10月1日から5日まで、すべての住民は自宅を空けなければならない。それに際して、国から1人につき1日千元(約1万3千円)の補助金が配布されるという噂も飛び交っている。

海外の中国ウォッチャーは、「閲兵(軍事パレード)」に対する厳重な警戒態勢について、最近連続して発生している新疆での抗議事件が関連するとみている。多発する抗議事件を受け、中国当局は危機感を募らせているようだ。

18日、北京天安門広場周辺では厳重な警備が敷かれた。(大紀元)





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(記者・古清児、翻訳編集・余靜)

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