60年の歴史を各々語る:『建国大業』は上映、『大江大海1949』は封殺=中国

【大紀元日本9月22日】共産党政権が中国での樹立60周年を迎える10月1日を前に、北京当局は記念式典の成功に向けて、無戦下での最高警備体制を起動しており、特訓警察、武装警察、刑事警察および120万人の市民警官による24時間パトロール体制を敷いている。北京市内の隅々まで網羅し、万全の治安対策だ。そのほか、政権を賛美するイデオロギー宣伝、異なる言論への統制も緊密に行われている。最近特に注目を集めたのは、1949年前後に共産党元老たちが政権を入手した歴史を謳歌する国営制作映画『建国大業』の上映と、1949年に共産党に負け国民党軍人たちとその家族が台湾に逃げる歴史の痛みを語る、台湾の著名作家・龍応台の新作『大江大海1949』の大陸での封殺である。

大陸ネットユーザー:「建国」と「大業」は、短命政権の象徴

映画『建国大業』は、60周年記念の特別贈呈作として中国映画業界を管理する国営機関「中映集団」が特別制作したもの。1945年から1949年、共産党の元老らが政権を樹立する歴史を謳歌し、共産党中国への愛国主義感情を強めることを狙いとした、お決まりのテーマだ。中国本土、香港、アメリカ国籍の著名な華人スターが揃っているにもかかわらず、制作費用は同類作品に比べ意外と低く、共産党政権の出演者に対する政治影響力が伺える。

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