巨額費用の閲兵、中共が直面する八つの危機=米中問題専門家
【大紀元日本9月24日】中国共産党政権樹立60周年を前に、米国ワシントンで16日、中国の著名な人権活動家や中国問題専門家、学者らを招いての「中共政権樹立60周年研究討論会」が開催された。世界ウイグル会議ラビア・カーディル議長らが講演するこの席で、北京師範大学心理学部の元副教授であり、現在ハワイ大学宗教・哲学学科の客員教授を務める孫延軍氏も出席し、中共が数十万人の総兵力に達するほどの軍備を挙げて警戒を行い、成功させようとする60周年の「国慶」行事自体はテロ崇拝であると譴責した。また、国を挙げて力を注いでいる天安門広場での大掛かりな閲兵式典の背後で、中共政権は八つの危機に直面していると孫教授は分析した。
孫教授が挙げた八つの危機は、(危機感の高い順に)▼中共の犯罪行為が根本から問われ、政党自体が抹消される▼中共政権の各種団体が連合して政権を転覆させる可能性▼内部分裂による政変▼民衆による暴力を伴う抗議デモの波▼バブル崩壊と日増しに悪化する庶民の生活▼民主化要求と異議を唱える知識人からの挑戰▼分裂勢力と民族対立▼周辺国家の領土争いなど。これらの危機の中、最も恐れているのはこれまで犯してきた罪が徹底的に精算されることだという。
同教授は、現在中国内で高まる民衆の暴力抗議は、中国共産党政権に不安を与えていると分析する。個人、組織、地域レベルで次々に反乱が起こっており、中共政権は、軍事勢力を駆使して抑え込もうとしているが、言論、表現の自由を抑圧しても流言飛語は止められない。
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