3月来日 「神韻芸術」、2010年世界巡回公演幕開け 斬新な演目

【大紀元日本12月22日】中国の神話や伝説を舞踊や音楽にのせ、神伝文化の深遠さを再現する『神韻芸術団』(本部・ニューヨーク)が19日、米国ジョージア州で2010年の世界巡回公演をスタートした。来年3月に来日公演する予定。昨年世界100以上の都市で315回の公演を行い、80万人の来客数を記録、観客から絶賛の嵐で話題をよんできた。

06年に海外の中華系アーティストにより結成された神韻芸術団は、中国の古典舞踊、歌、音楽を中心とする舞台を創り出し、中国の神伝文化の深遠さを表現している。徳を重んじる故事伝説や現代の果敢な物語を、荘厳な行列や中国古典舞踊と民族舞踊などの格調高い振付けで、豪華な衣装をまとう舞踊家の一糸乱れぬ優雅な動きによって展開する。

07年クリスマス公演では、ブロードウェイの観客動員数記録を更新した。同年、世界巡回公演をスタート、出演回数は07年の81回から09年の315回へと劇的に増えた。「世界第一のショ―」と呼ぶにふさわしいほどの地位を固め、現代芸術界の奇跡とも称されている。

2010年度の世界巡回公演は400回の公演を予定しており、今回が初公演となる香港では、7回公演のチケットが1週間で完売されるほどの人気で注目を集めている。来年3月上旬には来日し、東京、埼玉、神奈川、福岡、広島、兵庫で計12回のライブ演奏付きの公演を行う予定。日本公演は4回目となる。

同芸術団のウェブサイトによると、同団体は「正統な人類文化と神伝文化を反映した純善・純美の舞台を通して、人類の本来あるべき文化を復興・再現することを目的」としている。最新技術を駆使した舞台背景には、天の宮殿、青々とした景観などが映し出され、音楽には、東西最高峰の融合をはかった革新的な音色が奏でられる。

五千年の古(いにしえ)から神によって伝えれてきた文化に題材をとって創作される演目は、毎年新たなものが演じられる。心を振るわせる震撼力、重厚感あふれる歴史と伝説の輝きは、人々を超常の世界へといざない、心の奥底に眠っていた生命の本流への期待を蘇らせてくれる。

ウイグル族、朝鮮族、モンゴル族、タイ族などの各時代の多彩な伝統舞踊なども取り入れる。今年は、銀飾りの民族衣装を身に付けたミャオ族の舞踊も登場する。

神話や伝説の演目として、『水滸伝』の武松が素手で虎を倒す物語や、『劈山救母』(山を劈(さ)いて母を救う)など数多くの新作が披露される。

アジア地区の巡回公演として、2010年1月に香港で初公演が実現する。海外中華圏アーティストが作り出した中国の伝統文化を表現する舞台として香港市民の注目を集めており、主催者側によると、チケット発売開始1週間で、7回公演のチケットが完売したという。

これまで海外で同公演を観賞していた香港の著名コラム作家で女優の白韻琴さんは、公演は「天上の世界」を再現しているとたたえ、「その美しい振り付け、艶やかで美しい伝統衣装、その柔らかさ、その調和感、その色彩、とにかく観ていて嬉しく感じるだけでなく、まるで天上の世界にいると錯覚してしまいます」と話した。

日本公演の公式サイトはこちらまで。

コールセンター:03-6380-6131


各国の観客の声
(日本大紀元報道・編集チーム)