「戦慄の臓器狩り」の著者、ノーベル平和賞候補に

【大紀元日本2月11日】カナダの著名な人権派弁護士デービット・マタス氏と元カナダ外務省の局長デービット・キルガー氏がこのほど、2010年ノーベル平和賞候補者に推薦された。中国国内の法輪功学習者を対象とした臓器狩りの独立調査が評価され、カナダの2人の国会議員が推薦者となった。

両氏は2006年に国際人権団体の依頼で同調査を始め、52種の証拠に基づいて独立調査報告書を作成。生きた法輪功学習者を対象とする臓器強制摘出・売買は、中国で組織的に行われているという結論を出した。それからの2年間、両氏は44カ国を訪れ、各国政府などに報告書の内容を説明し続けてきた。

現在、その調査報告書は18カ国の言語に訳され、昨年10月には『Bloody Harvest, The killing of Falun Gong for their organs』(戦慄の臓器狩り)というタイトルでカナダで初出版された。関係者の話では、完売続きという。

カナダ外交官、議会議員を歴任したキルガー氏(大紀元)

カナダの人権派弁護士、マタス氏(大紀元)

「マタス氏とキルガー氏の行動はまさに、(賞の創始者)ノーベル氏の夢を実践している」と、ノーベル賞委員会のフランシス・セジャステッド元委員長は語ったことがある。

66歳の国際人権派弁護士マタス氏は、人権、難民および移民問題の専門家である。勲章も受けている。昨年11月、カナダ政府に国際人権・民主発展センター理事会の理事に任命された。68歳のキルガー氏はカナダ外務省のアジア太平洋事務局局長や、議会議員などを歴任。昨年、中国国内での臓器狩りに関する独立調査が評価され、両氏に国際人権協会(IGFM)から人権賞が授与された。

(記者・滕冬育、翻訳編集・叶子)
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