2千年前の墓から最古の「義足」発見=新疆・トルファン

【大紀元日本3月25日】新疆ウイグル自治区トルファン火焔山にある2千50年から2千200年前の勝金店墓地の中から世界最古の義足やベッドカバーと冠飾、さらには珍しい子供2人の合葬墓が見つかった。この墓に埋葬されていた人は当時トルファン盆地に勢力を張っていた車師(シャシ)人だ。

勝金店墓地の4号墓の中からポプラでできた櫂のようなものが発見された。その具体的な用途は確定することができなかったが、同じ墓から左膝蓋骨、大腿骨と脛骨が一緒に長くなっており、80度に曲がった病骨の骨が発見された後、義肢であることが判明した。義肢は牛皮紐で結ばれ、両サイドにはそれぞれ7カ所の紐穴が開いており、上部にも2カ所の穴が開いている。これは大腿部の上下運動がしやすいよう固定するための物ではないかと考古学者は考えている。また義足の底部は円柱型をしており、先には削った角が装着されている。馬蹄も固定されており、明らかに付着力と耐摩耗性を強加し、雨や雪の際の滑り止め効果を考えて作られているようだ。

義肢と大腿部の接触部分の摩耗は激しく、長期間使用されていたことがうかがえる。

また、同墓地の夫婦の墓からは珍しい毛がついたままの牛革と柳の枝でできた長方形のベッドカバーが発見されている。2人はそれぞれ異なる木製の冠飾やサンゴのついた金の耳飾りを着けていた。サンゴは明るく柔らかい色をしており、目を奪われるほどの眩さだ。2人の着けていた冠飾に一定の重量があることからこれらの冠飾は重要な儀式の際に被るもので、さらに死者の装身具であると見られている。これは墓に埋葬されていた人が身分のある人物であったと考えられているためだ。

別の墓からは子供2人の合葬墓が発見された。一人は12歳くらいで、傍には弓があったことから男児と推測されている。もう一人は8歳くらいの子供で、トルコ石(緑松石)を繋いだネックレスを身に着けている。ネックレスの石は米粒大で非常に精巧に作られており、女児が着ける装飾品であると推測されている。

(翻訳編集・市村)
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