「神鳥ググル南部遷移記」が国内紙に グーグルを討つ中国当局に民衆が反撃

【大紀元日本4月1日】中国のネット上で流行っている架空の「神獣」に新たなキャラクターが誕生した。グーグルの中国撤退事件をターゲットにして中国当局が18分野の報道禁止規定を通達し、グーグルを全面的に討伐する中、重慶日報の夕刊『重慶晩報』は3月27日、「ネット神鳥古鴿(中国語では「グーグル」と同音)の南部遷移記」と題する記事を掲載したところ、ネット上で速やかに転載されている。中国の政治環境を隠喩の形で批判するために昨年から相次いでネット上で発明された「草泥馬」(当局を罵倒する言葉と同じ発音)や「亜克蜥」(当局を露骨に礼賛するウイグル語「ヤクシー」と同音)に続き、新たに誕生した「神鳥ググル」は、ネットユーザーの間で大きな人気を博している。

3月22日、検閲を停止し、中国での検索業務から撤退した検索エンジン大手グーグル。「個別ケースであり中国の市場には影響がない、どうぞお好きなように」と無関心を振る舞う口調であるものの、中国当局はグーグルに対して全面的な討伐をスタートした。中央宣伝部はグーグル報道について各地の紙面メディアやウェブ管理局に、新華社通信以外の情報源の採用、評論記事の掲載、事件の調査を禁止し、専門家へのインタビュー番組は事前に報告し、許可を得る必要があるなど、厳しい管理規制を敷いた。また、ウェブ掲示板上のグーグル支持の発言をすべて削除し、グーグル批判の発言を大量に作るネットスパイを採用するなどの措置をとっている。

ネット神鳥(古鴿)

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