西南部干ばつ地の桂林に大雨 洪水発生で漓江が再び運航停止

【大紀元日本4月22日】西南部の大干ばつで数カ月も雨が降らなかった広西チワン族自治区の桂林市ではここ数日、大雨や暴雨が続き、19日から20日午前までの降水量は70ミリに達した。この日、同市では今年に入って最も多い降雨量が観測された。

この影響を受け、景勝地として有名な漓江(りこう)では20日、突然洪水が発生した。同日昼ごろ、水位は警戒水位を1・44メートル超える147・17メートルに達し、流量は毎秒3千390立方メートル、今年最高の水位を記録した。桂林市海事局は漓江の航行禁止を発表し、全ての遊覧船とその他の船舶は停泊した。昨年から続いていた干ばつが大雨で緩和し、今月7日に航行が再開されたばかりだった。

20日午前9時ごろ、洪水は同市七星区下関村にある100メートルの鉄橋を襲い、小島で生活していた30人以上の人々が島に取り残された。同日午後、救助隊員により救出作業が行われた。

桂林気象部門の予報によると、この先2日間は冷たい空気の影響を受けて大雨が発生し、局部では豪雨となる模様。

(翻訳編集・坂本)
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