上海から強制送還 香港実業家ら、空港で籠城

【大紀元日本5月4日】上海万博を前に、上海で直訴活動をしようと、香港、オーストラリア、アメリカ国籍の11人の華人実業家が、4月29日に上海に入ったが、中国公安当局に監禁され、5月3日、香港に強制送還された。うち6人は、香港空港での入国手続きを拒否し、空港で抗議活動を行い、特別行政区政府に対して事件への対応を求めている。

11人とも香港の民間組織「中国国内での投資権益を守る会」のメンバー。同団体のメンバーのほとんどは中国国内での投資にからみ、当局から不当な扱いを受け、権益が損なわれた実業家たち。

送還されたメンバーのうち6人は、香港空港で入国手続きを拒否し、「香港人には万博参観の権利がないのか」と書かれたシャツを着用して抗議を行った。香港政府に対して同事件への対応を求めている。

中国公安警察から暴行を受けたと主張する香港人女性。腕にはうっ血の跡が(写真:メンバー提供)

70代の香港実業家・王文金さんは、昨年11月から3カ月にわたって成田空港に籠城した中国の民主活動家・馮正虎さんの真似をしたと話した。別のメンバーは、「香港政府の関心を呼びたい」と語った。

王文金さんの話によると、一行は最初に北京市で最高指導部への陳情を行い、先月29日に上海入りした。その後、公安当局に尾行され、上海の宿泊先で二日間監禁された。5月2日午前、百人あまりの警官が彼らの宿泊先に突入し、一行を香港行きの飛行機に乗せて強制送還したという。

(翻訳編集・叶子)
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