警察の暴行に反発 中国広州市で大規模抗議

【大紀元日本5月16日】広東省広州市海珠区で13日夜、市民と警官の大規模衝突が発生した。地元警察が公務執行の際に、市民に暴行してケガを負わせ、傍観の人々はそれに怒り、大規模な抗議に出た。

地元紙「南方都市報」によると、同日夜、海珠区瑞康路沿いで、地元警察は電動自転車の違法操業を取り締まる際に、数人の持ち主にひどい暴力を振っていた。そのことが傍観する市民の怒りを募らせ、大規模な抗議に発展した。

一部の人は、警官に石やペットボトルなどを投げたり、警察車両を器物で壊したり、車5台を引っくり返したりした。現場の目撃情報によると、警官たちは現場から逃げ出した。20数分後に、大量の武装警官が現場に駆けつけ、抗議者を退散させ、事態は沈静化した。

目撃証言によると、抗議参加者は千人ほど。抗議者が退散した後、暴行された数人も警察に連行されたという。

広州市では2006年末から、電動自転車の使用や、その客引きを全面禁止した。違反者には罰金や行政処分が下される。一方、市内では多くの出稼ぎ労働者が電動自転車で客を運ぶ商売で生計を立てている。一方、低収入層にとって、電動自転車は安価の交通手段として欠かさない。

市民からは、行政は強制的な手段を乱用するばかり。それに対し、市民の怒りが積もりに積もっている。市民と双方向のコミュニケーションをとるべきだとの声が聞かれた。

(翻訳編集・叶子)
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